6 時間支出 ₩0収入 まだゼロ
給与計算サイトを一つ作った
年俸交渉のたびに、実際に口座へいくら入るのか分からず毎回検索していた。出てくる計算機はログインを求めるか、広告が多すぎるか、根拠を見せてくれなかった。自分が不便なら、同じ人が他にもいるはずだと思った。
五つ作った。手取り、退職金、年次有給、週休手当、社会保険。控除項目を一つずつ開いて見せる。給与明細と突き合わせられなければ意味がない。
データベースは置いていない。計算はすべてブラウザの中で終わる。会員登録もない。だから漏れる個人情報がそもそも無く、サーバーが落ちることもなく、管理するものもない。残る仕事は年に一度、法定料率を直すことだけだ。
これは偶然そうなったのではなく、事故の事例を先に読んで決めたことだ。認証を掛け忘れて身分証の写真が一万三千枚流出した件があった。持っていないデータは漏れない。